近年は、SNSでの出産報告が主流になったことや、各家庭のライフスタイルの多様化により、堅苦しい慣習にとらわれないカジュアルな出産祝いのスタイルが人気を集めています。
ですが相手との関係性で「適切な金額は?」「どんなメッセージを書けばいいの?」「カジュアルすぎると失礼にならない?」と悩む方も多いはず。

そこで今回のブログでは、カジュアルに渡せる出産祝いのご祝儀袋の選び方・書き方から金額やメッセージまで、ほどよい温度感のお祝いの方法を紹介します!
カジュアルなご祝儀とは?


カジュアルなご祝儀とは、伝統的な形式やしきたりにこだわらない自由なお祝いの渡し方です。
おしゃれなカードや手作りの品物、現金やギフトカードを小さな箱に入れて贈る方もいらっしゃいますね。
自分の気持ちや相手との関係性に合わせた、新しいオリジナルのお祝いの形なので、形式ばらずにさりげなく気持ちを伝えられて相手にも喜ばれます。



どんな人に渡すの?
出産祝いには、フォーマルなものからカジュアルなものまで、さまざまなスタイルがあります。
仲の良い友人や同僚にはカジュアルな出産祝いが喜ばれますが、親族や上司には失礼になることもあるので、相手との関係性に合わせて出産祝いを選びましょう。
【関係性別】一般的なご祝儀相場
ご祝儀の金額は迷うポイントでもありますが、関係性によって金額に開きがあります。
一般的な金額の目安を、以下にまとめたので参考にしてみてください。
関係性 | 一般的な金額 |
兄弟・姉妹 | 30,000〜50,000 |
いとこ・親戚 | 10,000〜30,000 |
友人・ママ友 | 5,000〜10,000 |
職場の同僚 | 3,000〜10,000 |
このように、親しい間柄であれば5,000円〜10,000円程度のカジュアルなご祝儀が一般的で、なかには現金でなくとも、商品券やプレゼントにする方もいらっしゃいます。
現金であれプレゼントであれ、金額のバランスをとれば、お互いの負担を軽減しながら気持ちを伝えられるでしょう。
\ハイブランドでも1万円代から出産祝いがありますよ〜/


カジュアルなご祝儀のメリット
カジュアルなご祝儀って失礼に当たらない?と心配な方もいると思いますが、さりげなく気持ちを伝えられるカジュアルなご祝儀を渡すことには、3つのメリットがあります。
相手に負担をかけない:適度な金額であれば相手も気軽に受け取れ、お返ししなきゃ…の負担が減らせる
気持ちを伝えやすい:形式にとらわれず、自分らしい方法でお祝いの気持ちを伝えられる
柔軟な対応が可能:相手の好みや状況に合わせて、プレゼントやメッセージを工夫できる
カジュアルなご祝儀は、親しい関係性の中でお祝いの気持ちを伝える効果的な方法ですね。
カジュアルなご祝儀袋の選び方・書き方


出産祝いを贈るとき、友人やママ友など関係性が近くて親しい場合は、ご祝儀袋の選び方や書き方にも自由度が高くなります。
ここでは、正式なマナーと見比べながら、カジュアルなご祝儀袋の選び方と書き方について解説します。
ご祝儀袋の選び方
正式な場面では、白無地に紅白の水引が付いたご祝儀袋が一般的で、「何度あっても良い」という意味の「蝶結び」が多く使われています。
カジュアルな関係性では、カラフルな色使いや可愛らしいイラストがついたデザイン性の高いご祝儀袋を選べるので、相手の好みや雰囲気に合わせて選ぶと良いでしょう。
ご祝儀袋の書き方
正式なご祝儀袋の書き方は、中央上部に「御祝」や「御出産御祝」、中央下部に贈り主の氏名をフルネームで書きます。
カジュアルなご祝儀袋では、デザインによって名前を書くスペースがなかったり、短冊が付属していることもあるので、その場合は短冊に名前を書いて表面に貼り付けましょう。
最初から「Happy Baby!」や「Congratulations!」などのメッセージが印刷されているカジュアルなデザインのご祝儀袋なら、追加で表書きをする必要もありません。
中袋(内袋)の書き方
ご祝儀袋の中には、中袋(内袋)があります。
正式なマナーでは、中袋の表面中央に漢字で金額を、裏面左下には住所と氏名を記載します。
たとえば、金額が10,000円であれば「金壱萬圓」となります。



名前を書く場所がない時の対処法
デザイン性の高いご祝儀袋を選ぶときは、名前を書くスペースがない場合もあるので、小さなカードやメモに名前を書いてご祝儀袋に同封するか、ご祝儀袋の裏側に目立たないように名前を書くことをおすすめします。
基本的なマナーを守りながら、贈り主は誰なのか分かる工夫と、相手の好みに合わせたご祝儀袋を選ぶなど配慮することで、相手に喜ばれるでしょう。
カジュアルなご祝儀の金額は?


出産祝いの金額は、贈る相手との関係性や自身の状況によって異なりますが、どの程度の金額が適切か悩むこともあると思います。
ここでは、一般的な疑問にお答えします。
出産祝いのNG金額はいくらですか?
出産祝いの金額には避けるべき数字があります。
例えば、「4」が「死」を、「9」が「苦」を連想させるため4,000円や9,000円といった金額は避けることが望ましいでしょう。
出産祝いに2万円はありですか?
2万円は偶数なので「割り切れる」ことから縁起が悪いとされていますが、偶数にこだわりがなく、親しい間柄であれば気にしないことも多いです。
もし気になるなら、1万円札1枚と5,000円札2枚で合計2万円とするなど、工夫すると良いでしょう。
出産祝いはピン札じゃないとダメですか?
出産祝いにはピン札を使うのが一般的で、新しい命の誕生を祝う意味を込めて新しいお札を使うという考え方からきています。
手元に新札がない場合は、銀行で両替をお願いするか、アイロンでお札を伸ばして綺麗にするなどの工夫をすると良いでしょう。



以上のポイントを押さえて、相手に喜ばれる出産祝いを贈りましょう。
出産のお祝いメッセージの簡単な例は?


出産祝いのメッセージは、相手を気遣い心からのお祝いの気持ちを伝えられるものですが、どのような言葉を選べば良いのか迷いますよね。
ここでは、カジュアルな出産祝いのメッセージの簡単な例と、避けるべきNGワードについて解説します。
出産祝いメッセージのポイント
出産を祝う言葉
「出産おめでとうございます」
「新しい家族が増えて、ますます賑やかになりますね」
相手を気遣う言葉
「慣れない育児で戸惑うこともあると思いますが、無理せずゆっくり休んでくださいね」
「体調はいかがですか?何かお手伝いできることがあれば、いつでも声をかけてください」
赤ちゃんの成長を願う言葉
「赤ちゃんの健やかな成長を心よりお祈り申し上げます」
「〇〇ちゃん(くん)の笑顔が溢れる未来が楽しみです」
メッセージの例
友人へ
「出産お疲れ様でした。慣れない育児で戸惑うこともあると思うけど、無理しないでね。何かあったらいつでも頼ってね!」
職場の方へ
「ご出産おめでとうございます。しばらくは戸惑うこともあると思いますが、体調に気を付けてゆっくり休んでください。職場一同、復帰される日を楽しみにしております」
親戚へ
「出産お疲れ様でした。〇〇ちゃん(くん)の健やかな成長を、心よりお祈り申し上げます。何かお手伝いできることがあれば、いつでも声をかけてね」
出産祝いのNGワード
流産や死産を連想させる言葉
「落ちる」「枯れる」「切る」「別れる」「消える」「四」「九」
プレッシャーを与えやすい言葉
「頑張って」は、産後のお母さんにとっては負担に感じたりするので、「無理せずね」「ゆっくり休んでね」といった言葉に置き換えることをおすすめします。
出産祝いのメッセージは、相手の気持ちに寄り添いNGワードに気を付けながら、温かいメッセージを贈りましょう。
まとめ
カジュアルな出産祝いのポイントは以下の3つ。
友人・同僚へは5000円〜1万円が相場、シンプルでカジュアルなご祝儀袋を選ぶ
名前スペースがない場合は一言添え、前向きで明るいメッセージを心がける
縁起の悪い金額(4万円・9万円)は避けるのが無難
カジュアルな出産祝いは、形式にこだわりすぎず、相手との関係性を大切にし負担にならないよう、温かい気持ちを込めた贈り方を心がけましょう。